障害者が使える有料道路の割引【高速道路】

高速道路 その他

今回は「障害者が使える有料道路の割引」をご紹介します。

身体障害者手帳又は療育手帳(重度)をお持ちの場合、高速道路などの有料道路で料金が割引になるってご存じでしたか?

その割引額は半額です。

通常使うことができる割引では休日や深夜の時間に三割引です。(利用回数、場所、距離の条件が揃えば最大半額になるが通常では適用されない)

それが、障害者の場合は曜日や時間に関係なく、いつでも半額となるのでとても簡単にかつお得に利用できます。

本ブログでは「制度内容」「対象者」「対象となる自動車」「割引料金額」「申請方法」「窓口」「使用方法」「注意点」について掲載しますので参考にしていただければと思います。

特に注意点では、この制度を初めて使う際に覚えておけば迷わないことを記載しました。

なお、本ブログでは障害者を扶養しいるケースを想定していますのでご了承願います。(障害者本人が車を運転する場合の記載はなし)

制度内容

身体障害者手帳又は療育手帳の種別が「旅客鉄道株式会社運賃減額第1種」の場合に有料道路の使用料金が割引になります。

「旅客鉄道株式会社運賃減額第1種」については次項の対象者の中で説明します。

対象者

第1種身体障害者又は第1種知的障害者が同乗して、その移動のために運転する場合

※ここででてくる第1種とは旅客鉄道会社が定める「旅客運賃割引規則」の範囲と同じとなります。

身体障害者手帳の等級や療育手帳の判定とは違いますので注意が必要です。

 

◾️身体障害者の第1種の範囲は下記リンクをご確認ください。

身体障害者旅客運賃割引規則

◾️知的障害者の第1種の範囲はおおむね判定Aの方が対象です。

知的障害者旅客運賃割引規則

対象となる自動車

台数…障害者1人につき1台を事前に登録できる

所有者…障害児の親族(親など)※使用者ではないので注意が必要です。所有者は車検証で確認できます。自動車をローンで購入した場合は所有者が違うかと思います。

普通自動車又は軽自動車を登録できます。

自動車ローンで所有者が違う場合や長期リースでも対象となります。

ただし、申請時に書類が必要となり、自動車ローンは割賦契約書、長期リースはリース契約書です。

割引料金額

通常料金の半額

申請方法

手帳での割引

  • 身体障害者手帳又は療育手帳
  • 自動車検査証(車検証)又は軽自動車届出済み証
  • (自動車を分割購入の場合)分割購入契約書

ETCでの割引

  • 身体障害者手帳又は療育手帳
  • 自動車検査証(車検証)又は軽自動車届出済み証
  • ETCカード
  • ETC車載器の管理番号が確認できるもの(機器セットアップ申込書等)
  • (自動車を分割購入の場合)分割購入契約書

使用方法

手帳での割引

料金所で係の人に手帳を提示します。

ETCでの割引

登録したETCカード、ETC車載器でETCレーンを通過します。

ただし、ETCレーンが使えない場合は料金所で係の人に手帳を提示する必要があります。通常のETCレーンで手帳の提示がない場合も、手帳は必ず携帯することが義務となってます。

窓口

お住いの自治体の社会福祉課(自治体により名称が違います)

注意点 ※覚えておいてほしいこと

高速道路の料金所

ETCカードとETC車載器は登録したものをセットで使用

ETCカードとETC車載器は登録したものをセットで使用してください。

登録されていないカードを使用すると割引を受けることができません。

クレジットカードの切り替え時には注意が必要です。

料金所の料金表示

料金所の料金表示器やETC車載器等には割引適用後の料金は表示されません。

後日カード会社から請求される際に割引が適用されます。

こちらを覚えておくと、登録後初めて有料道路を使った際に「あれ? 登録したのに割引されてない」とならなくなります。

登録する自動車

自動車を2台保有していている場合はよく使用する方ではなく、よく高速道路を使用する方で登録しましましょう。

例えば平日の近場の移動は軽自動車でやっていて、休日の遠出で高速を使う場合は普通自動車をしているなどです。

まとめ

今回は「障害者が使える有料道路の割引」をご紹介しました。

障害があると電車などの公共交通機関では迷惑がかかりそうだから敬遠したくなります。

そうなると車での移動が多くなりますので有料道路の料金が半額になるととても助かります。

たとえば東京−大阪間は1万円ぐらいなので半額の5千円です。

少しの距離でも有料道路を使うことで時間の短縮にもなり、障害児や介護者の乗車時の負担も減らすことができるのはいいですね。

この制度をうまく活用していろいろなところに連れて行ってあげましょう。

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