「療育手帳は取得した方がいい?」
「療育手帳を取得することでデメリットは?」
知的な障害があるとわかったときに、療育手帳を検討することになると思います。
本ブログでは療育手帳の「療育手帳とは?」「申請方法」「受けられる優遇制度」をご紹介します。
療育手帳とは?
知的障害児(者)に対して一貫した指導・相談を行うとともに、これらの者に対する各種の援助措置を受け易くするため、知的障害児(者)に手帳を交付し、もって知的障害児(者)の福祉の増進に資することを目的とする。
簡単にすると知的な障害がある場合に療育手帳が交付される。
そして療育手帳をもっていることで、いろいろな援助が受けられます。
全国的には療育手帳といっていますが、自治体によって名称が違ったりします。
他には愛護手帳、愛の手帳、みどりの手帳の呼び方があります。
申請方法 ※お住いの自治体にてよって違いがあります
申請手順
- 申請者は市区町村の窓口に相談する。相談すると役所から児童相談所に連絡してもらえる。
- 児童相談所から連絡が申請者にあるので、面会の日時調整をする。
- 調整した日時に児童相談所に行き判定を受ける。
- 判定した結果をもとに手帳が交付され、児童相談所から役所に手帳が送付される。
- 役所から申請者に結果連絡の文章と、交付の際に必要な書類が郵送される。
- 交付に必要な書類を持って、役所に受け取りに行く。
申請窓口
役所の福祉課が窓口になっていることが多いです。
児童相談所の判定
「療育手帳の判定は、原則として医師、児童心理司等のチームにより行い、障害の有無、程度等について援助方針会議等で検討する」となっています。
障害の程度はおおむね下記の表を参考にしてください。
手帳の等級によって受けられる手当の金額が変わります。
等級と障害の程度
等級 |
障害の程度 |
|
療育手帳・緑の手帳 | 愛護手帳・愛の手帳 | |
A判定(最重度) | 1判定(最重度) | IQ(知能指数)がおおむね19以下で、生活全般にわたり常時個別的な援助が必要となる |
A判定(重度) | 2判定(重度) | IQ(知能指数)がおおむね20〜34で、社会生活をするには、個別的な援助が必要となる |
B判定(中度) | 3判定(中度) | IQ(知能指数)がおおむね35〜49で、何らかの援助のもとに社会生活が可能 |
C判定(軽度) | 4判定(軽度) | 知能指数(IQ)がおおむね50から75で、簡単な社会生活の決まりに従って行動することが可能 |
申請に必要な書類
- 申請書
- 印鑑
- 本人の写真
受けられる優遇制度の例(20歳未満の場合、手帳の等級で違いあり)
療育手帳があることで各種手当や割引を受けられます。
療育手帳が交付されても各種手当を受けるにはそれぞれ申請が必要になりますで、交付されたらすぐに申請しましょう。(さかのぼって手当を受け取ることはできません)
また、多数ある割引や優遇処置も上手に活用していきましょう。
個人的におすすめの順番に並べましたので参考にしてください。
・税制上の優遇処置(所得税に障害者控除が使える、自動車税や自動車取得税の減免)
・市営駐車場の割引
・日常生活用具の給付(紙おむつの補助等)
・公共施設利用料の減免
・NHK放送受信料の減免
・通話料等の優遇措置
・駐車禁止区域への駐車許可
・JRの旅客運賃の割引
・バス運賃の割引
・航空運賃の割引
・タクシー割引
・重度心身障害者医療費助成
・障がい者福祉サービスの利用
・心身障害者扶養共済制度
・郵便ハガキの無償配布
・水道料金の減免
まとめ
療育手帳についてご紹介しました。
お住いの市区町村の窓口で教えてもらった通りに行えば、問題なく手続きできるかと思います。
さらに手続きをスムーズにするのに参考にしてもらえれば幸いです。
また、療育手帳を取得しようか迷ってる方もいると思います。
取得することで療育などを受けやすくなり、今後の子供の成長にも期待できます。
また、各種優遇制度がありますので、取得してみてはいかがでしょうか?
取得によるデメリットはないと思います。
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